バイクで二人乗り(タンデム)する為には.
バイクの魅力の一つに「二人乗りする」というものがありますよね.
ただ,二人乗りをするためにはいくつか条件があります.免許を取ったからというってすぐに二人乗りするぞー!とはいかないのです.また,二人乗りは危険を伴います.といった解説を今回していきます.
1,二人乗りをする条件
乗車するバイクに関する二人乗りの条件:
51cc以上であること.(高速は125cc以下であると乗れません)
免許に関する二人乗りの条件:
・一般道では二輪免許の取得後(免許センターで取ってから),1年間が経過していること.
・高速道路では20歳以上かつ免許の取得後3年が経過していること.
法律上ではこのようになっています.(が,以下の危険性があるため,二人乗りをするならできれば上の条件に加え二輪の操作に慣れているということも推奨したいですね…)
2,二人乗り(タンデム)の危険性
二人乗りをする際にいくつか危険が伴います.教習所などでは学科として二人乗りについて習います.つまり,学科教習に組まれるほど一人で乗る場合とは「違う」ということです.
2,1乗車・下車時の危険
乗車時,下車時,運転者に乗り降りをしっかり伝えてから行うようにしましょう.予期せぬ力がかかるとバイクがふらついたり,最悪の場合倒れたりします.
(私も一度タンデムで乗せてもらった際に降りると伝えたあと降りる動作が早すぎてふらついたことがあります)
たとえ運転者の足がべったりバイクについていようがこれは変わりません.(実体験)バイクの重さは人間の何倍もあります.傾きによっては耐えることができず倒れるかもしれません.
2,2カーブ・角を曲がる時の危険
二輪免許を持っていない人とタンデムを行う場合に特に注意することはこれです.バイクは傾けてカーブを曲がったり,角を曲がったりします.(ハンドルで曲がることもありますが…)その際に後ろに乗っている人が怖がって逆方向に体を傾けてしまうことがあります.
その場合どうなるのかと言うと…曲がれません.
そのためタンデムをする際に運転手はまず,カーブではしっかり十分な減速を行い注意して曲がるようにしましょう.でないと,後ろの大事な人も一緒に壁にぶつかります.
(実体験として,私が言われたのは「荷物のように後ろに乗れ」です.後ろに乗る人は運転手の動きに合わせて動くようにしましょう)
2,3発進時・ブレーキ時の危険
発進時:人間二人分の重さが乗るのでいつも通りのアクセルの具合では発進が遅れます.また,場合によってはエンストするかもしれません.いつもよりも少しアクセルを開けるようにしたほうがいいとよく言われます.
ブレーキ時:普通車の時もそうですが,重さが増す分ブレーキが利きづらくなります.早めの危険予測とブレーキングを心がけましょう.
また,発進時・ブレーキ時は後ろに乗っている人と運転手の動きが逆になることがあります.加速すると後ろへ,減速すると前へというのが運転手に対し,ワンテンポ遅れるのです.同様に運転時全てにおいて後ろの人の反応は運転手に対しワンテンポ遅れます.運転手はそのことをしっかり理解し丁寧かつ周囲・同乗者に配慮した運転をしましょう.