エンジンオイルの役割|種類と選ぶ基準【1/2】
エンジンオイルが黒くなったら交換です.と教習所で習ったはずなのに最近では走行距離に合わせて交換と言われて頭にクエスチョンマークがいっぱい浮いたんですけど皆様そんなでもなかったですか?
スポンサードリンク
今回は種類と選ぶ基準のためにエンジンオイルの役割の解説をしていきます.
(役割なんて知ってるよ!という人は次の記事へ)
エンジンオイルとは
そもそもエンジンオイルとは何でしょうか.
車での教習では「エンジンを動かすための潤滑油」といった感じで聞いた後に実際のエンジンオイルを見せて貰えたりします.
オイルの寿命を色で見る方法もその時教わります.
実際のところ「エンジンを動かすためにエンジン内部を循環している油」程度で十分です.
それにプラスで「時々交換するもの」と覚えておけば初心者ドライバーとしては上出来です.
もうちょっと覚えられるよ!という人は「エンジンが止まるとオイルパンと呼ばれるエンジンの下の方に溜まっていく」ということを覚えておいて下さい.
覚えておくと暖機について理解が深まります.
エンジンオイルの役割
主にエンジンオイルの役割が5つあります.
1,潤滑
エンジン内部では混合気を爆発させ得たエネルギーをピストンを動かしタイヤへと動力を伝えます.
その時にエンジンオイルがなければピストンやシリンダ,クランク等の金属同士がぶつかり合い摩擦が生じ無理やり動かすものならガリガリガリと互いを削り合いどんどん形が変わってしまって使い物にならなくなってしまいます.
そこでエンジンオイルを金属の間に流し込むことで金属同士の摩擦を減らすための潤滑油として利用します.
2,冷却
エンジン内部に循環するエンジンオイルは冷却の作用も保ちます.
油冷と原理は同じです.
爆発で発生した熱が内部で溜まり続けると爆発の様子がおかしくなったり部品が破損したりしてしまいます.
エンジンオイルはエンジン内部を循環すると同時に周囲を冷やして行きオイルパンと呼ばれるエンジンの底部分に落ちていきます.そしてそこで冷やされ,またエンジン内部をオイルは循環します.
3,密封
冬場になると生まれる電車のレール間の隙間は夏場に金属が延びた時の為と小学校で習いますよね.
同様にエンジン内部も高温になると部品が少し大きくなります.
それによってエンジンが壊れない為,シリンダとピストン等の間には隙間があります.
この隙間にエンジンオイルを流し密封します.
水はサラサラですが粘性の強いドロドロとした液体だと指と指の間につけた時ある程度の距離までは両端にくっついていますよね.
このように表面張力(と言って良いのかな?)を利用して部品同士の隙間を密封します.
これをしないとどうなるって?
隙間から熱やら圧力やらが逃げていってしまいます!
つまり燃費が悪くなっちゃう!
4,洗浄
爆発するとススが出るじゃないですか.
あういう色んな汚れ(スラッジ)がエンジン内部にあるとエンジンの不具合に繋がります.
量によってはエンジンオイルがドロドロになってしまって循環しない為に冷却能力が落ちたり….
走行中に掃除するわけにも行かない.
困りますよね.
しかし一定量ならエンジンオイルが汚れを掃除しれくれます.
掃除というか,どっかにたまらないようにしてくれるのです.
冒頭でエンジンオイルの寿命を「色を見る」と言いました.
色は黒ければ黒い程寿命を終えているという証です.
つまり,エンジンオイルが黒い=エンジン内部の汚れを吸収したということなのです.
余りに黒くなると先ほど言ったとおり循環が悪くなったりするのである程度まで使ったらしっかり交換してあげましょう.
5,防食・防錆
エンジン内部で発生した水分によってエンジンが錆び,腐食するのをエンジンオイルが防止します.
次回はエンジンオイルの種類について書いていこうと思います.
興味のある方は次回もお付き合いくださいませ(*‘ω‘ *)