エンジンオイルの役割|種類と選ぶ基準【2/2】
前回に引き続き今回はエンジンオイルの種類と選ぶ基準について書いていきます.
役割についてまだ知らないよ!という方は前編へどうぞ.
エンジンオイルの規格
規格
エンジンオイルの規格には「API」と「ILSAC」があります.
それぞれ規格のマークがありAPI規格なら上の図の「ドーナツマーク」,ILSACなら「スターバーストマーク」になります.
今回はAPIの説明がメインです.
APIの品質
画像の右上,円弧の一番最後の「SL」というのが品質を表す英文字になります.
ポッポー走るSLじゃないよ!
ランクはSAからSNがあり,後ろの英文字がNに近いほど良い品質を表します.
(因みにSがCのものがあるのですが,そちらはディーゼル用です)
大体性能としてはこんな感じの表になるのですが…主に「上位互換」で済まされます.というのも色々調べたりしたのですがどこも表記に揺れがありとりあえず「上位互換」と言っておけば間違いが無かったからです.(本当のところはどうなんでしょう…?誰か教えて欲しいなぁ…チラッチラッ)
APIの粘度
水色の枠内に「SAE」と書かれています.
これが粘度の規格です.
その下,ピンクの枠内の「10W-40」が実際に粘度を表す数字になります.
「10W」の部分が低温での粘度です.(W=Winter)数字が小さい程低い温度にも耐えられるという意味になります.
「40」の部分が高温側の粘度になります.数字がでかい程粘性が高い事を示します.
日本では寒いところでは「5W-30」もしくは「10W-30」,温かいところでは「10W-40」辺りが主流になります.
(まぁこの辺も人によって「そんなことはない!もっと粘度の高いものを使う!という人もいるので心配な人はお店等で「自分の地方ではどの粘性が主流なの?」と聞いてください)
バイクのは車よりもエンジンの回転が多いことや,車とは違いクラッチ周りの潤滑にも使用されている事からバイクのエンジンオイルは車よりもより高性能です.
合わないオイルを入れると不具合が起きたりする(らしい)ので気をつけて交換しましょう.そして前回言ったように,エンジンオイルには寿命があります.
偶には点検がてら(まぁ走行距離で見るのもありですが…),オイルの様子を見てあげてくださいね.